シアトル不動産レポート

アメリカのシアトルにセミナー&視察ツアーに行ってきました。
国交省と共同で新しい不動産流通のしくみを開発中の日本の最先端を走る不動産会社の経営者さんが主催。
ステレオタイプの不動産屋さんのイメージと違い、高潔にして社会貢献の意識が非常に高いとても尊敬すべき人物。
自然、意識の高い不動産経営者さんが全国から集まりました。

4日間、座学と現地視察ツアーが半々、少しだけ観光という感じでとても質の高い時間を過ごせました。
日本より30年は進んでいるとも言うアメリカの不動産レポートを通して、日本の不動産の未来について考察できればと思います。

①進化するアメリカ不動産業界

アメリカでは、MLSという不動産情報提供のしくみがあり、不動産業者と一般消費者の持っている情報に差がありません。
従って、不動産業者は『情報優位性』ではなく『顧客サービス』によって差別化を図る必要があります。

アメリカの不動産業者のエージェントは非常に高い倫理意識をもっており顧客満足を徹底しています。
従って日本では多くの不動産業者が好む「両手取引」はアメリカでは10%ほどで、ほとんどが売りか買いの「片手取引」です。
『透明性をもった取引が顧客満足につながる』というポリシーを不動産エージェントさんが熱く語っていました。
これは、日本にはあまり見られないことです。

MLS。データカンパニー。

MLS。データカンパニー。

写真が豊富で分かりやすいMLS。

写真が豊富で分かりやすいMLS。

【考察】

日本でも、現在は不動産業者が見れる情報とインターネットで消費者が収集できる情報にそれほどの差はなくなっています。
問題点は、消費者がその事実にあまり気付いておらず、旧態依然とした不動産業者にふりまわされがちなことです。

『情報が共有化されているというコンセンサスがひろがればひろがるほど、消費者は正しい選択をする』ことができます。
と同時にお客さま満足を大切にする真のプロフェッショナルが評価されていく業界に不動産業界も成長していくことができます。

「どこに情報があるのか?」ではなく『どの会社、どの担当者に依頼するのか?』
「物件情報ありき」ではなく『誰と物件をどのように加工するのか?』
が日本においても重要になってきているといえます。

②消費者の豊かな不動産所有意識

アメリカでは20代で最初の家を持つのが珍しくありません。
ライフスタイルにあわせて家を売却、購入して住みかえていくのが普通です。
ちなみに家族を大切にするアメリカでは、単身赴任というのは非常に稀なケースで転勤があれば家族で移住が前提です。

アメリカではファイナンシャルプランニングなどの『おカネの知識』が普及しています。
従って、自分の資産ではない賃貸に長年、家賃を払い続けることの愚かさを多くの人が理解しています。
日本とは年収の差があまりないアメリカでとても豊かな生活が実現しているのがうなずけました。

また、『住環境に対する意識』もとても豊かなのを感じました。
アメリカでは結婚して子供が産まれたら、まず鉄筋コンクリートのマンション住まいということはほとんど無いそうです。
郊外の緑のあるところに中古の木造住宅を購入して住むのが一般的ということでした。
あるファミリーの家に訪問させてもらったのですが、とても家に誇りをもち、家族仲が大変よく、生活を楽しんでいました。

シアトル郊外の住宅街。

シアトル郊外の住宅街。

手入れのいき届いた中古住宅。ガーデニングも素晴らしいです。

手入れのいき届いた中古住宅。ガーデニングも素晴らしいです。

【考察】

現地、アメリカの不動産エージェントいわく、日本人は慎重すぎで人生を楽しむことを知らない。
なるほど、シアトルに関しては、日本より物価が高く、地価もそれほど日本と変わりません。
『不動産、住宅に対する意識の豊かさがアメリカの豊かな住環境をうんでいる』のが印象的でした。

30年ほど前の日本での実験ですが、鉄筋コンクリートの小学校と木造の小学校では、校内暴力の発生率が圧倒的に違います。
これは大人にも真なりで、『木造、木装の住環境が住む人の精神状態に大きな影響』を与えます。
わたし自身も体験していますが、都心のマンションを無垢材でリフォーム、そのマンションから自然の中の木造自然素材住宅に引っ越し。
この度に精神状態がよくなり、人間関係がよくなり、ビジネス、人生のステージが飛躍的に向上しました。
アメリカではこういうことが自然とよく理解され、現実化されているといえます。
ビルゲイツの自宅の近くの住宅街は、住宅街というよりは森の中の街という感じで、彼らの『精神生活が非常に充実している』のがよくわかります。

③価値がわかる人々、価値がわかる社会

アメリカでは日本ほど中古住宅の価値が値下がりしません。
木造住宅もリフォームして100年ほどもたせるものが多くあり、資産価値が維持されます。
新築よりもリフォームのほうが市場が大きく、合理的な理解ができる人々の考え方が映し出されています。

特に『ロケーション』の良い地、眺望のよいところ、自然環境とアクセスの良いところは評価が高いです。
また見る家、見る家、『デザイン性』にとても優れていて、価値ある建物が多く、街並みもとてもキレイでした。

眺望抜群なロケーション。

眺望抜群なロケーション。

魅力的なアメリカンハウス。

魅力的なアメリカンハウス。

最新のスターバックス。アンティークの良さと最新テクノロジーが融合。

最新のスターバックス。
アンティークの良さと最新テクノロジーが融合。

フレンドリーで気さくなサービスが心地良い。

フレンドリーで気さくなサービスが心地良い。

【考察】

日本でも、ここのところ『中古マンションを買って自然素材でリフォーム』というケースが増えてきています。
これからは、『郊外の緑豊かな中古戸建を買って自然素材でリフォーム、もしくは新築』が増えてくるでしょう。
アメリカと同じように、ITを活用する富裕層が郊外に夢の家、夢の街をつくるケースも考えられます。

また、デザインの良さ、家づくりのセンスの良さが『資産価値』につながる評価が顕著になってくるでしょう。
デザインセンスの低い建物とデザインセンスの高い価値ある住宅の『評価の差が大きくなっていく』と思われます。

④Peace Villaのとりくみ

Peace Villaは、100%オーダーメイドの自然素材デザイン建築をつくるエコハウスから生まれました。
日本の不動産業としては異色のPeace Villaですが、アメリカの不動産業に共通するところも多く、方向性に自信をもつことができました。

①高い倫理意識をもった企業風土の伝播
志に共感する方を採用し理念教育を徹底して社員満足、お客さま満足にフォーカスします。
②広告しない、セールスしないの徹底
価値ある物件紹介、価値ある建築に特化し、他にないEXTRAサービスで貢献する真のパートナーであります。
③顧客志向の徹底したピンポイントな物件探し
お客さまの真の要望を把握し、ご要望にあった物件を徹底して探す真のエージェントであります。
④資産価値につながるデザインセンスの良さ
グッドプライスの建築、センスの良いデザインを活かしてお客さまのベストな資産形成をサポートします。
⑤人生が変わる住み替えセッション
100%オーダーメイドの顧客対応力、傾聴力を活かし、住み替えを通して最高の人生づくりを応援します。

⑤イベント情報

毎月、「いのちに寄り添う家づくり」セミナー開催中。
次回は7月26日(日)
家づくりに対する考えがまったく変わると好評です。
しかも拍子抜けするほど売り込み、アンケートなどまったくありません。
お気軽に遊びに来てください。
http://www.eco-house21.jp/seminar/

その他、具体的にお考えの方は個別相談、随時受け付けております。

★各種セミナー情報 http://www.eco-house21.com/event/
★個別相談の様子    http://www.eco-house21.com/session/index.html

以上、写真、文 神橋和弘 http://peace-villa.com/staff.html

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Peace Villa
http://peace-villa.com/
いのちに寄り添う家づくり
エコハウス 自然素材の家 新築・注文住宅サイト
http://www.eco-house21.jp/
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